もう出社したくない!在宅ワークのメリット・デメリットを徹底解説

働き方を変える

コロナ禍の影響により、この数年で急速に普及した在宅ワーク(テレワーク・リモートワーク)。最初は慣れなかった在宅ワークでしたが、今では、「出社しない生活を知ってしまった今、もう戻れない」「もう毎日の満員電車通勤生活には耐えられない!」「人生で大切なものが見えてしまった。」という声を多く聞くようなりました。

毎日忙しくて、移動は全て猛ダッシュ。くたくたで生きていることが当たり前というか、仕方がないことと思って受け入れていた人たちが、このコロナ禍で「出社しなくていい」というそれまで考えもしなかった働き方を経験し、自分が今までどれほどのストレスにさらされていたのかに気付くこととなりました。それが、これからの生き方を考え直す機会となったようです。その結果、「コロナが収束しても、もう出社したくない!在宅ワークできる仕事に転職したい!」と感じている人達が、想像以上に多くいるのです。

でも長年続けてきた働き方を変えるって、容易なことではありません。「会社勤務」がいいのか?「在宅ワークが可能な仕事」に切り替えた方がいいのか?悩んでおられる方が多くおられることでしょう。そこで、この記事では、「出社しないこと」のメリット・デメリットを整理し、解説します。一度きりの人生、仕事や時間に追われたり、ストレスにまみれて生きたりするのはもう終わりにして自分らしく心にゆとりのある人生を送りたい!その当たり前の願いを叶えていく上での、決断の材料のひとつにしていただければと思います。

「出社しない」ことのメリット

  • 通勤ストレスがなくなる

通勤はとにかくストレスが多いですよね。満員電車で座れない。知らない人と急接近。待っている時間も、暑かったり寒かったり、荷物が重かったり。事故などダイヤが狂うこともしばしば。本当に様々なストレスがかかります。在宅ワークになると、このストレスが全てなくなるので、そのメリットは歴然です。

  • 自由な時間が増える

総務省統計局の社会生活基本調査によると、通勤時間の全国平均は1時間19分。月に20日通勤する場合、ひと月で26時間、1年で312時間を通勤に費やしていることになります。つまり13日です。通勤はとにかくストレスが多いですよね。満員電車で座れない。知らない人と急接近。待っている時間も、暑かったり寒かったり、荷物が重かったり。事故などダイヤが狂うこともしばしば。本当に様々なストレスがかかります。在宅ワークになると、このストレスが全てなくなるので、そのメリットは歴然です。電車に揺られ、ストレスにさらされている13日間を、何か別のことに使えたら…と考えてしまいますね。その時間を、睡眠に使うこともできるし、子どもと過ごす時間にすることもできるし、自分自身のスキルアップやリラクゼーションに使うことだってできる。大きなメリットです。

  • 通勤がなくなることで感染症にかかるリスクを軽減できる

これは今回のコロナ禍で多くの人が体験したことでしょう。不特定多数の人と、近距離で会うことを避けられない通勤時間。通勤がなくなれば、感染リスクを大幅に引き下げることができます。

  • 残業が減る

どういうこと?と思われる方がおられるかもしれませんが、よく考えてみてください。出社しての打合せでは、その後に接待や会食があり…とどんどん時間が長くなってしまいますが、実は、リモート会議では、本題にだけ触れ、さくさく終われる。在宅ワークになって、夕方以降に仕事をする必要がなくなったという人が非常に多いのです。

  • 上司や同僚など、他者と関わるストレスから解放される

他者と関わるということには、もちろん良い面もたくさんありますが、必然的にストレスが増えるということも否めません。出社しない働き方を選ぶと、そうした他者と関わる場面が圧倒的に減るので、そのストレスからは解放されるでしょう。これまで働いてきて、いつも頑張っているのに、人間関係で疲れてしまう、辞めてしまうという人には、このストレスから解放されるのは、大きなメリットと言えるでしょう。

  • 仕事がはかどる

これは人それぞれかもしれませんが、家の方が、静かで集中できたり、自分の好きな空間を用意できるので、仕事効率が上がるという人たちがおられます。

  • 家族と一緒にいられる

家で働くことを選ぶと、パートナーや子どもとすごす時間、つまり家族との時間が圧倒的に増えます。コロナ禍でそれを体験した方が多くいられるのではないでしょうか。国立女性教育会館の「平成16年度・17年度家庭教育に関する国際比較調査」によると、日本の父親が平日に子どもと過ごす時間は3.1時間と、調査対象6か国(日本、韓国、タイ、アメリカ、フランス、スウェーデン)の中で韓国に次いで短いそうです(内閣府HPより)。父親が子どもと過ごす時間が短いことの主たる理由は、労働時間が長いことです。これってどうなんでしょう。今では共働きの家も増え、これは父親だけの話ではなく、両親ともに、子どもと過ごす時間がなかなか取れず葛藤しておられる方はたくさんおられるでしょう。その点で言えば、「出社しない」ことで家族と一緒にいられる時間が増えることは大きなメリットと言えるでしょう。それに、子育て中や介護中の人にとっては、家にいながら仕事ができるなんていう選択肢ができれば、これまで不本意にも諦めてきたことを諦めず、子育てや介護と仕事の両立が可能になるかもしれないんです!

  • 仕事をする場所を選ばない

「在宅ワーク」だからといって、必ずしも家で仕事をしなければいけないわけではありません。カフェやコワーキングスペースですることも可能です。コロナ禍の影響で、色々と新しいワーキングスペースが出来ていますので、自分のお気に入りの場所を探してみるのも楽しいでしょう。

「出社しない」ことのデメリット

では次は、「出社しない」ことのデメリットを挙げてみたいと思います。

  • 通勤時間にしていたことができなくなる

通勤時間を、読書やメールの返信・情報収集などの時間に充てている人は多いですよね。通勤時間がなくなることで、それをする時間が逆になくなってしまったという人もいるでしょう。自宅で同じことをすればいいやん!と思うのですが、意外と家にいたらいたで他にやらなければならないことがあったり、邪魔が入ったりで、そううまくはいかないのが現実でしょう。

  • だらだらしてしまう

出社せずずっと家にいることになり、その浮いた時間を有意義に過ごせるかと思ったら、ただだらだらしてしまって時間の無駄が増えただけ・・・という人も多いのでは?嫌でも家を出て通勤しなければならないという強制力が、意外と時間の有効活用に役立っていたと気付くかもしれません。ただ、「だらだらした」ことをデメリットととるのか、「だらだらなんてできなかったのに、だらだらできた!」とメリットと捉えるのかは人によって違うところでしょう。

  • 運動不足

通勤は、少なからず歩かなければならない時間ができるので、通勤がなくなると、一気に運動不足になってしまうという人は多いようです。コロナ禍で在宅ワークになった人が、「コロナ太り」を嘆いていたのは記憶に新しいですね。

  • 節約できなくなる

これはおまけのような感じかもしれませんが、中には、会社から支払われる交通費に対し、実際に使う交通費をなんとか節約して、その差額を、自分の小さなお小遣いにしている人がいるかもしれません。そんな人たちにとっては、通勤がなくなることはちょっと痛いかも?(笑)

  • 仕事効率が下がる人も…

家にいると、予期せぬ邪魔が入ったり、時間の切り替えが適当になってしまったりと、仕事効率が下がってしまう人もいます。自由な一方で、しっかり自己管理することが求められるのが、在宅ワーク。自己管理に自信がない人は、向いていないかもしれません。

  • コミュニケーションが取りにくくなる

在宅ワークでは、メールやチャット、Zoomなどで連絡をとることが主になってきますが、文面では誤解が生じたり、細かいニュアンスが伝わらなかったりすることがどうしても出てきてしまいます。対面して話していれば起こらなかった問題も生じてしまうこともあるでしょう。質問なども目の前に人がいれば気軽にできるのに、わざわざ文面で送るとなるとたいそうで躊躇してしまったりと、コミュニケーションそのものに対するハードルがやや上がる可能性があります。

  • 人と会わなくなり寂しい。家だけでは息が詰まる。

これは人それぞれですね。人と会わないことで対人ストレスが減りメリットと感じるのか、寂しいと感じるのか。どんな人たちに囲まれた職場環境なのかが大きいところですね。

まとめ。在宅ワークという働き方が選べる時代。あなたはどっち派?

IT技術の発達により、在宅ワークという働き方が選べる時代となりました。その上、人材不足問題の深刻化やこのコロナの影響により、各企業での在宅ワークの導入が急加速しています。在宅ワークは、家事、子育て、介護との両立もしやすくなるため、高齢化社会と少子化の進行に伴ってますます必要とされることでしょう。

上述の「出社すること」のメリット・デメリットを見てどうお感じになられましたでしょうか。正解はひとつではありません。あなたが人生で何を大切にしたいのかをまず振り返ることが大切かもしれません。そしてさらに、「今」何を優先したいのか。優先したいことは、その時その時かわるものです。だから、「今のあなた」にとって大切なものを優先していくのがよいかもしれません。そう考えていくと、おのずと自分の望む選択肢が見えてくるのではないでしょうか。

あなたの大切な人生。あなたがあなたらしく、幸せに生きることが何より大切です。「出社する働き方」も、「在宅ワーク」も、どちらもメリット・デメリットがありますので、あなたが幸せに生きるためにはどちらの働き方があっているのかを、考えてみられることをお勧めします。

在宅ワークってどうするの?私に何ができるの?と考える方もおられるでしょう。在宅勤務が可能な仕事を求人から探すのもひとつ、ここで一度立ち止まり、在宅ワークにつながるようなスキルを身につけて、新しい「私らしい生き方」に向かって歩き始めるのもひとつ。一度きりの人生、あなたの幸せを見つけましょう。

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